こんにちは、白蜜(しろみつ)です。
今日は「日銀『利上げ』騒動」について書いてみます。
昨日(R4.12.20)の政策決定会合において日本銀行は長期金利(10年物)の変動幅を「±0.25%」から「±0.50%」に拡大しました。
このことが「金融引き締め」「利上げ」等と報道されて為替も債券も株式も大きく動きました。
しかし黒田日銀総裁は記者会見で「利上げではない」「日本経済全体としてはマイナスにはならないと思う」と明言していますし、僕もそう思います。
なぜなら国債の買い入れ額は増額していますし、短期金利目標や国債以外の資産買い入れ、将来の見通しに全く変更はないからです。
タイミングについて市場との対話がまったくなされていないと批判する人がいますが、このような変更について事前に市場に織り込ませることは不可能(または不可能に限りなく近い)ので、今回のようにサプライズで行うのが正解。そして、年末で市場参加者が減っているこの時期に行うのがベストだと思います。
秋に行われた財務省の為替介入もそうでしたが、結果的には極めて素晴らしいタイミングでの介入および政策変更となりました。
さて…変動幅拡大を受けて、市場では一時的な過剰反応が起こっています。
株について言えば成長株を売ったり、金融株や内需株を買ったりする動きがみられますが、僕自身は事前に決めた方針通りに毎月の積み立てをシステマチックに行い、余剰資金があれば米国株を淡々と買付していく予定です。
このまま一本調子で円高になるとも思いませんし、米国の景気は意外と底堅く金利もしばらくは上昇する見込みなので、長期目線で考えれば特に投資スタンスを変更する理由はありません。
仮に円高が進んで米国個別株には一時的な含み損が発生する可能性はありますが、20年後30年後の資産形成を考えれば足元の為替の変動や含み損の増加はノイズにすらならない些事です。
日本株をメインにする人。米国個別株をメインにする人。あるいはETFや投資信託をメインにする人。
色々な投資スタンスの方がいると思いますが、「長期投資」を行っている限りは現状でスタンス変更をするべき理由は全くありません。
SNSやTV、雑誌などで「投資家」を自称するギャンブラー達がみなさんを煽って不安にさせる情報を大量に拡散すると思いますが、そのような情報に惑わされず淡々と投資を続けていきましょう。
今回は以上です。
相場の変動が不安なら、市場に関するニュースを見ないのが一番QOL(人生の質)を向上させる最善の策ですよ。