長期投資家・白蜜の思考回路

投資メインで政治からゲームまで、なんでもアリな雑食ブログ

自民党総裁選・結果

こんばんは、白蜜(しろみつ)です。

先日、総裁選の候補者について書いたので、結果についても感想を書いておきます。

 

第一印象としては、マスメディアやSNSまで巻き込んだ情報戦に小泉さんが負けた、ってこと。

ステマ問題は、あの程度のことはどの陣営も、そして与野党問わずやっていることなのに小泉陣営の話だけが出てきたことに非常に違和感を覚えます。

…とは言え、それもこれも含めての情報戦。

まさに「戦いに敗れた」という感じでした。

 

もう一つ感じたのは、自民党員の流れとしてかなり極右かつ近視眼的になっているなということ。

本来の高市さんは極右的思想の持ち主ではなかったと認識していますが、総理大臣になるために極右にすり寄っていったという印象ですね。また、極右の人たちがSNSでの煽動が上手いということもその理由でしょう。

極右の寄せていくことが票につながるということは参政党や国民民主党が証明しています。

 

さて政策面の話ですが、全体主義あるいは優生思想に基づいた人種差別的な政策については連立の枠組みがどうなるかによって、実現可能性がかなり左右されると見ています。

個人的には日本に観光や出稼ぎで来てくれる外国人がもっと増えてほしいと思っているので高市さんが声高に叫ぶ人種差別的かつ鎖国的な政策には反対なのですが、連立相手が公明党や維新であれば実現することはないでしょうし、逆に自民・保守党・参政党などというトンデモ政権が誕生してしまえば日本は差別大国としての道を歩んでしまうのでしょう。悲しいことですが…。

 

経済政策については、これまで高市さんが言ってきたことを本当に実施してしまえば、株高円安金利上昇という流れを通じてインフレがどんどん加速してしまいます。

円安の流れを止めるために利上げを容認するのか、それとも他の手を打つのか。

そのあたりがこれからの注目点になります。

ただ、短期的には株価は上がると思います。政府が見境なくお金をどんどん使うと明言しているのですから当然のことです。

しかし、長期的に考えれば決して望ましくない方向に進もうとしているのは間違いないので、投資するならば日本株ではなく先進国株ということにならざるをえないです。

 

今後、僕が注目しているポイントは…

・党三役人事。旧安倍派などの裏金(不記載)議員が復権するのか。

・外務大臣、財務大臣、経済系の閣僚の人選。特に外務大臣は大事です。

・今まで通り、極右レイシズム的な政策の流れが変わるのか、変わらないのか。

・連立の枠組み。今の野党で唯一の改革政党であった維新の会が連立候補から外れてしまったようなので、どこと組んでも状況が悪化することはあっても良くなることはなさそう。

 

そんな感じですかね。

とにかく、高市さんは経済の現状認識が完全に間違っているので、このまま進むと本当にスタグフレーションになりかねない。今日の記者会見でも改革を否定してゾンビ企業を延命すると明言していたのでかなりヤバめです。

僕は人権を尊重し、世界平和を望むような社会が好きなので、何とか高市さんが心変わりしてくれる、または誰かが彼女の暴挙を止めてくれることを望んでいます。

 

しばらくまた日本は停滞の時代に入ったかもしれない。

数年後には過ちに気づいて軌道修正できるかもしれないが、その頃には少子高齢化が打つ手のない手遅れ状態になっていなければいいのですが。