こんばんは、白蜜(しろみつ)です。
現在、自民党の総裁選挙が行われています。
立候補している河野さん、岸田さん、高市さん、野田さんについて簡単に解説します。
(主に、成長戦略について)
1.河野太郎さん
現・行政改革担当大臣として多くの規制改革や行政の無駄を削減した実績のある河野大臣。
農林水産業、エネルギー政策、カーボンニュートラル、デジタル、グリーン。
このようなキーワードを用いて幅広く政策を主張しています。
全体としては、必要に応じて財政支出は行うが基本的には規制改革を推進して民間セクタによるイノベーションの創出を重視しています。
社会保障、教育などの政策にも言及しており、成長と分配とのバランスに配慮した政策が目立ちます。
2.岸田文雄さん
外務大臣経験者として、外交政策においてはバランスの取れた政策を主張している岸田さん。
政策全体としては総花的で「実現出来たらすごくいいよね!」っていう内容が盛りだくさん。
ただ全体として理想論すぎる印象があります。
政策の優先順位がイマイチ不明確なので、その点がはっきりしてくると国民の理解も深まると思います。
3.高市早苗さん
国防や安全保障分野で特色が目立つ高市さん。
経済政策で目立つのは「プライマリーバランス(PB)黒字化の凍結」「大胆な危機管理投資」です。
PB黒字化の凍結については、それにより「財政支出が抑制されていた」という誤った認識に基づいており、黒字化の凍結による国および民間企業の資金調達コストの上昇が懸念されることから、総理になった際に優秀なブレーンを配置することができれば修正されると思うので大きな問題ではありません。
ただ経済成長を目指す政策がほぼすべて財政支出により行われるようなので、イノベーションの創出にはつながりにくいのかなと個人的には思います。
高市さんは経済面よりも国防・安全保障を重視する方に支持されているようですが、ご本人がその分野の大臣経験がないので、誰を大臣として起用するのかがポイントになりそうです。
4.野田聖子さん
自民党の総務会長や様々な大臣ポストなどを経験してきた野田さん。
パラダイムシフト、多様性、女性や子供への投資などの言葉が目立ちます。
成長戦略に関しては具体的なセクタではなく「子供への投資」により成長を達成するとしています。
それにより将来の労働力人口を増やすだけではなく、今の母親世代の人たちも積極的に社会に出て働くことができるということも言えるので、全分野への成長投資と考えることも可能です。
野田さんが総理になることで、少なくとも国際社会においては「日本が世界標準に追いつくべく大きな一歩を踏み出した」と受け止められると思います。
5.各候補の評価
僕・白蜜が個人的な評価をつけていきます。
河野さんは、規制改革等により「経済の質」を上げる政策が多い。一方、中国や韓国に対してどのような姿勢で臨むのかが分かりづらい。また、他の候補に比べて長いスパンで物事を考えており、日本の将来について一番深く考えているのは河野さんだと思います。
岸田さんはとてもバランスがとれており、党内を纏めるのも一番上手そう。ただ、痛みを伴う改革はあまりできないかもしれない。今はコロナ危機であり、一つの目標に向かって進みやすいとも言えるので、意外とサクサク改革が進むかもしれないという希望的観測。
高市さんは河野さんとは逆に外交面で強気の姿勢が期待できるので、そういう思想を持った方にはとても厚い支持が得られる。しかし、経済政策では事実誤認をしている部分も多く、ブレーンによる修正に期待するしかない。
野田さんは一番特色のある候補なので、好き嫌いが分かれそう。もし総理になることができれば、外国から見て「日本は大きく変わった」という認識になりそうなので世間の空気が大きく変わりそう。
まとめると…
河野さんは経済の質向上&国の形が大きく変わるかも
岸田さんは安定感抜群。コロナ禍では国民に安心感を与えられるかも。
高市さんは財政支出拡大。外交面ではギクシャクして、特に中国との武力衝突懸念有。
野田さんは国民の意識を大きく変えてくれそう。歴史の転換点となりうる総理。
こんな感じですかね。
以上、長くなりましたが総裁選の解説を終わります。
ありがとうございます。